「Macで画面を録画したいけど、やり方がわからない」「ゲーム実況やチュートリアル動画を作りたいけど、どのソフトを使えばいいの?」——そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
実は、Macには標準で画面録画機能が搭載されており、追加のソフトをインストールしなくても手軽に録画ができます。さらに、より高度な機能が必要な場合は、無料・有料のソフトウェアを活用することで、プロ並みの動画制作も可能になります。
この記事では、Macで動画を録画するすべての方法を、初心者にもわかりやすく解説します。標準機能の使い方から、目的別のおすすめソフトまで、読み終えるころには自分に最適な録画方法が見つかっているはずです。
Macで動画を録画する方法は主に4つ

Macで画面録画を行う方法は、大きく分けて4つあります。まずは全体像を把握しましょう。
方法1:スクリーンショットツールバー(macOS標準機能)
macOS Mojave(10.14)以降で使える標準機能です。Command + Shift + 5のショートカットキーで起動でき、画面全体または選択した範囲を録画できます。追加のソフトは不要で、最も手軽な方法です。
方法2:QuickTime Player(macOS標準アプリ)
Macに標準搭載されているQuickTime Playerでも画面録画が可能です。スクリーンショットツールバーよりも細かい設定ができ、外部マイクからの音声録音にも対応しています。
方法3:サードパーティ製の無料ソフト
OBS Studio、ScreenFlow Freeなど、無料で使える高機能な録画ソフトがあります。ライブ配信や高度な編集機能が必要な場合に適しています。
方法4:有料の画面録画ソフト
ScreenFlow、Camtasia、Snagitなど、プロ向けの有料ソフトもあります。豊富な編集機能、テンプレート、エフェクトなどが揃っており、本格的な動画制作に向いています。
| 方法 | 特徴 | おすすめの用途 |
|---|---|---|
| スクリーンショットツールバー | 手軽、追加ソフト不要 | 簡単な画面収録 |
| QuickTime Player | 標準搭載、音声録音対応 | チュートリアル動画 |
| 無料ソフト(OBSなど) | 高機能、ライブ配信対応 | ゲーム実況、配信 |
| 有料ソフト | 豊富な編集機能 | 本格的な動画制作 |
どの方法を選ぶべき?
目的に応じて最適な方法を選びましょう。
- とりあえず録画したい:スクリーンショットツールバー
- 音声付きで録画したい:QuickTime Player
- ゲーム実況やライブ配信をしたい:OBS Studio
- プロ品質の動画を作りたい:有料ソフト
スクリーンショットツールバーで録画する方法
macOSに標準搭載されているスクリーンショットツールバーを使った録画方法を詳しく解説します。最も手軽に始められる方法です。
スクリーンショットツールバーの起動方法
キーボードでCommand + Shift + 5を同時に押すと、画面下部にツールバーが表示されます。このツールバーから録画の設定と開始ができます。
- Step1: Command + Shift + 5を押してツールバーを表示
- Step2: 「画面全体を収録」または「選択部分を収録」を選択
- Step3: 「収録」ボタンをクリックして録画開始
- Step4: メニューバーの停止ボタン、またはCommand + Control + Escで録画終了
画面全体を録画する場合
ツールバーの左から4番目のアイコン(全画面のアイコン)をクリックすると、画面全体を録画するモードになります。「収録」ボタンを押せば、すぐに録画が始まります。
選択した範囲だけを録画する場合
ツールバーの左から5番目のアイコン(点線で囲まれたアイコン)をクリックすると、録画する範囲を選択できます。マウスでドラッグして録画したい領域を指定し、「収録」ボタンを押します。
オプション設定を活用する
「オプション」ボタンをクリックすると、以下の設定ができます。
- 保存先:録画ファイルの保存場所を変更
- タイマー:5秒または10秒のカウントダウン後に録画開始
- マイク:内蔵マイクまたは外部マイクの音声を録音
- フローティングサムネール:録画後にプレビューを表示
- マウスクリック:クリックした場所を視覚的に表示
チュートリアル動画を作る場合は、「マウスクリックを表示」オプションをオンにすると、視聴者にどこをクリックしたかがわかりやすくなります。
録画を停止する方法
録画を停止する方法は2つあります。
- メニューバー右側にある「⏹」(停止)アイコンをクリック
- キーボードでCommand + Control + Escを押す
録画が停止すると、画面右下にサムネールが表示され、クリックするとプレビューや簡単な編集(トリミング)ができます。
QuickTime Playerで録画する方法

QuickTime Playerを使った画面録画は、スクリーンショットツールバーよりも細かい制御が可能です。特に音声録音の設定が柔軟にできるのが特徴です。
QuickTime Playerで画面収録を開始する
- Step1: LaunchpadまたはアプリケーションフォルダからQuickTime Playerを起動
- Step2: メニューバーの「ファイル」→「新規画面収録」を選択
- Step3: 録画ボタンの横にある矢印をクリックして設定を確認
- Step4: 赤い録画ボタンをクリックして録画開始
- Step5: メニューバーの停止ボタンで録画終了
音声を録音する設定
QuickTime Playerで音声を録音するには、録画ボタン横の下矢印をクリックして、使用するマイクを選択します。
- 内蔵マイク:Mac本体のマイクを使用
- 外部マイク:USB接続やオーディオインターフェース経由のマイク
- なし:音声なしで録画
QuickTime Playerの標準機能では、Mac内部の音声(システムサウンド)を直接録音することはできません。システム音声も録音したい場合は、後述するOBS StudioやBlackHoleなどのソフトウェアを使用する必要があります。
画面の一部だけを録画する
録画ボタンをクリックした後、画面全体を録画するか、範囲を選択するかを選べます。
- 画面全体:画面のどこかをクリック
- 選択範囲:マウスでドラッグして範囲を指定
録画ファイルの保存と書き出し
録画が終わると、自動的にQuickTime Playerで再生画面が開きます。保存するには以下の手順を行います。
- メニューバーの「ファイル」→「保存」または「書き出す」を選択
- ファイル名と保存場所を指定
- 書き出しの場合は、解像度(1080p、720p、480pなど)を選択
QuickTime Playerでできる簡単な編集
QuickTime Playerでは、録画した動画の簡単な編集も可能です。
- トリム:不要な部分をカット
- 分割:動画を複数のクリップに分ける
- 回転/反転:動画の向きを変更
より高度な編集が必要な場合は、iMovieやFinal Cut Proなどの動画編集ソフトを使用しましょう。
OBS Studioで高品質な録画をする方法
OBS Studio(Open Broadcaster Software)は、無料で使える高機能な配信・録画ソフトです。ゲーム実況やライブ配信をする人に広く使われています。
OBS Studioのダウンロードとインストール
- Step1: 公式サイト(obsproject.com)にアクセス
- Step2: 「macOS」を選択してダウンロード
- Step3: ダウンロードしたファイルを開き、アプリケーションフォルダにドラッグ
- Step4: 初回起動時にシステム環境設定で必要な権限を許可
OBS Studioの初期設定
OBS Studioを初めて起動すると、自動設定ウィザードが表示されます。
- 使用目的:「録画のみ」または「配信と録画」を選択
- 解像度:Macの解像度に合わせて自動設定
- フレームレート:30fpsまたは60fpsを選択
後から設定を変更することもできるので、まずはデフォルト設定で始めてみましょう。
画面録画の設定と開始
OBS Studioで画面を録画するには、「ソース」を追加する必要があります。
- 画面下部の「ソース」パネルで「+」ボタンをクリック
- 「macOS画面キャプチャ」または「ウィンドウキャプチャ」を選択
- 録画したい画面やウィンドウを選択
- 右下の「録画開始」ボタンをクリック
音声の設定
OBS Studioでは、複数の音声ソースを同時に録音できます。
- デスクトップ音声:ゲームやアプリの音声
- マイク音声:自分の声(ナレーション)
Macでデスクトップ音声を録音するには、BlackHoleやLoopbackなどの仮想オーディオドライバをインストールする必要があります。OBS Studioの設定で「デスクトップ音声」にこれらのデバイスを指定します。
録画品質の設定
高品質な録画を行うには、設定を最適化する必要があります。
- 「設定」→「出力」を開く
- 「出力モード」を「詳細」に変更
- 「録画」タブで以下を設定:
- エンコーダ:Apple VT H264 Hardware Encoder(ハードウェアエンコード対応)
- レート制御:CRF(品質重視)またはCBR(ファイルサイズ重視)
- ビットレート:10,000〜20,000 kbps(1080p60fpsの場合)
シーンとソースの活用
OBS Studioの強みは、複数の「シーン」と「ソース」を切り替えられることです。
- シーン:表示するコンテンツのセット(ゲーム画面、カメラ映像、待機画面など)
- ソース:シーン内に配置する要素(画面キャプチャ、Webカメラ、画像など)
例えば、ゲーム実況では「ゲーム画面+ワイプでカメラ映像」というシーンを作成できます。
Mac内部の音声(システムサウンド)を録音する方法
Macで画面録画する際、ゲームや動画の音声など、Mac内部で再生されている音声を録音したい場合があります。これには追加のソフトウェアが必要です。
BlackHoleを使う方法(無料)
BlackHoleは、Macで仮想オーディオデバイスを作成できる無料のオープンソースソフトウェアです。
- Step1: BlackHole公式サイト(existential.audio/blackhole)からダウンロード
- Step2: インストーラーを実行してインストール
- Step3: 「Audio MIDI設定」アプリを開く(Spotlight検索で見つかる)
- Step4: 左下の「+」→「複数出力デバイスを作成」を選択
- Step5: 「BlackHole」と「MacBook Proのスピーカー」にチェック
- Step6: システム環境設定→サウンドで出力を作成したデバイスに変更
これで、システム音声がBlackHoleに送られるようになり、QuickTime PlayerやOBS Studioで録音できるようになります。
Loopbackを使う方法(有料)
Loopback(Rogue Amoeba製)は、より直感的に音声ルーティングができる有料ソフトです。価格は$99ですが、音声設定が簡単で、複数のアプリの音声を個別に制御できます。
- 特定のアプリの音声だけを録音
- 複数の音声ソースをミックス
- 視覚的な設定画面で直感的に操作
音声録音時の注意点
・録音中はヘッドホン/イヤホンを使用しないと、スピーカーから音が出ない場合があります
・著作権のある音声(音楽、映画など)の録音には注意が必要です
・設定を変更した後は、システム環境設定で出力デバイスを元に戻すことを忘れずに
目的別おすすめの録画設定と使い方
動画を録画する目的はさまざまです。目的に応じた最適な設定を紹介します。
チュートリアル動画を作る場合
操作手順を説明するチュートリアル動画には、以下の設定がおすすめです。
- 解像度:1920×1080(1080p)以上
- フレームレート:30fps(滑らかさと容量のバランス)
- マウスクリック表示:オン(どこをクリックしたかわかりやすい)
- マイク音声:オン(ナレーション付き)
録画後は、iMovieやFinal Cut Proでテロップや矢印を追加すると、よりわかりやすいチュートリアルになります。
ゲーム実況をする場合
ゲーム実況には高いフレームレートと音声設定が重要です。
- 解像度:1920×1080(1080p)または2560×1440(1440p)
- フレームレート:60fps(ゲームの滑らかさを維持)
- ビットレート:15,000〜25,000 kbps
- 音声:ゲーム音声+マイク音声の両方を録音
ゲーム実況では、ゲーム音声と自分の声のバランスが重要です。OBS Studioの「オーディオミキサー」で各音声の音量を個別に調整できます。ゲーム音声を少し小さめにして、声が聞き取りやすいようにしましょう。
Web会議やオンライン授業を録画する場合
ZoomやMicrosoft TeamsなどのWeb会議を録画する場合は、以下の点に注意しましょう。
- 解像度:1280×720(720p)で十分
- フレームレート:30fps
- 音声:会議アプリの音声+自分の発言を録音
なお、多くのWeb会議アプリには録画機能が内蔵されているため、まずはそちらを確認することをおすすめします。
プレゼンテーションを録画する場合
KeynoteやPowerPointのプレゼンテーションを録画する場合は、アプリ内蔵の録画機能も検討しましょう。
- Keynote:「再生」→「スライドショーを記録」でナレーション付き録画可能
- PowerPoint:「スライドショー」→「スライドショーの記録」で録画可能
アプリ内蔵機能を使うと、スライド切り替えのタイミングも一緒に記録されるため、編集が楽になります。
長時間の録画をする場合
セミナーやイベントなど、長時間の録画を行う場合は、以下の点に注意しましょう。
- ストレージ容量:1時間のHD録画で約5〜10GB消費
- バッテリー:電源に接続した状態で録画
- 省電力設定:スリープにならないよう設定を変更
- ファイル分割:OBS Studioでは自動ファイル分割も可能
録画した動画の編集と活用方法

録画した動画は、そのまま使うこともできますが、編集を加えることでより魅力的なコンテンツになります。
iMovieで基本的な編集をする
Macに標準搭載されているiMovieを使えば、無料で動画編集ができます。
- トリミング:不要な部分をカット
- テロップ:タイトルや説明テキストを追加
- トランジション:シーン切り替えにエフェクトを追加
- BGM:音楽を追加してより印象的に
Final Cut Proでプロ品質の編集をする
より高度な編集機能が必要な場合は、Apple純正のFinal Cut Pro(有料)がおすすめです。
- マルチカム編集
- 高度なカラーグレーディング
- モーショングラフィックス
- ノイズリダクション
YouTubeへのアップロード
録画した動画をYouTubeにアップロードする際の推奨設定です。
| 項目 | 推奨設定 |
|---|---|
| フォーマット | MP4(H.264) |
| 解像度 | 1920×1080(1080p)以上 |
| フレームレート | 30fpsまたは60fps |
| 音声 | AAC 128kbps以上 |
録画ファイルの管理
録画ファイルはサイズが大きくなりがちです。効率的に管理するためのコツを紹介します。
- 命名規則を決める:日付やプロジェクト名を含めたファイル名
- フォルダで整理:プロジェクトごとにフォルダを作成
- 外付けHDDやクラウドを活用:容量の大きいファイルは外部ストレージに保存
- 不要なファイルは削除:編集済みの元ファイルは削除してストレージを確保
Macで動画を録画する際のよくある質問
Macでの画面録画についてよく寄せられる質問と回答をまとめました。
Q. 録画中にMacが重くなるのはなぜ?
A. 画面録画はCPUとGPUに負荷がかかります。特に高解像度・高フレームレートでの録画は負荷が高くなります。対策として、不要なアプリを終了する、解像度やフレームレートを下げる、ハードウェアエンコードを使用するなどの方法があります。
Q. 録画した動画の画質が悪いのはなぜ?
A. ビットレートが低い可能性があります。OBS Studioなどの設定で、ビットレートを上げると画質が改善します。また、録画後のエンコードや圧縮でも画質が下がることがあるので、書き出し設定も確認しましょう。
Q. 著作権のある動画を録画してもいい?
A. 個人での視聴目的以外は避けるべきです。Netflix、YouTube、Amazon Prime Videoなどの動画には著作権があります。私的使用の範囲を超えた録画・共有は著作権侵害となる可能性があります。
Q. iPhoneの画面をMacで録画できる?
A. はい、可能です。iPhoneをUSBケーブルでMacに接続し、QuickTime Playerの「新規ムービー収録」でiPhoneを選択すると、iPhoneの画面をMacで録画できます。
Q. 外部モニターの画面も録画できる?
A. はい、可能です。スクリーンショットツールバーやOBS Studioで、録画対象として外部モニターを選択できます。複数モニターを使用している場合は、どのモニターを録画するか選択します。
Q. 録画中に通知が表示されてしまう
A. 「おやすみモード」を有効にしましょう。コントロールセンターから「おやすみモード」(集中モード)をオンにすると、録画中に通知が表示されなくなります。
おすすめの無料・有料録画ソフト比較
Mac向けの画面録画ソフトを比較して、自分に最適なソフトを見つけましょう。
無料ソフトの比較
| ソフト名 | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 標準機能 | 追加インストール不要、シンプル操作 | 簡単な画面収録 |
| OBS Studio | 高機能、ライブ配信対応、カスタマイズ性高 | ゲーム実況、配信 |
| Kap | 軽量、GIF書き出し対応、オープンソース | 短いデモ動画、GIF作成 |
| Loom Free | クラウド保存、共有が簡単 | チーム内共有、簡易説明動画 |
有料ソフトの比較
| ソフト名 | 価格(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| ScreenFlow | 約$169 | 録画と編集が一体化、豊富なテンプレート |
| Camtasia | 約$300 | 高度な編集機能、教育向けコンテンツに強い |
| Snagit | 約$63 | スクリーンショットと動画の両方に対応 |
| CleanShot X | 約$29 | 軽量、アノテーション機能が豊富 |
どのソフトを選ぶべきか
ソフト選びのポイントをまとめると以下のようになります。
- とにかく無料で始めたい:標準機能 → 物足りなければOBS Studio
- ゲーム実況やライブ配信をしたい:OBS Studio一択
- チュートリアル動画を本格的に作りたい:ScreenFlowまたはCamtasia
- 短いGIF動画を作りたい:KapまたはCleanShot X
- チームで動画を共有したい:Loom
トラブルシューティング:よくある問題と解決策
Macで画面録画をする際によく発生するトラブルと、その解決策を紹介します。
問題1:録画ボタンが押せない・グレーアウトしている
システム環境設定で必要な権限が許可されていない可能性があります。
- Step1: 「システム設定」(または「システム環境設定」)を開く
- Step2: 「プライバシーとセキュリティ」→「画面収録」を選択
- Step3: 使用したいアプリ(QuickTime Player、OBS Studioなど)にチェックを入れる
- Step4: 必要に応じてMacを再起動
問題2:録画した動画に音声が入っていない
マイクの設定が正しくないか、システム音声を録音する設定がされていない可能性があります。
- マイク音声が入らない場合:録画オプションでマイクが「なし」になっていないか確認
- システム音声が入らない場合:BlackHoleなどの仮想オーディオデバイスが必要
- 音量が小さい場合:システム環境設定の「サウンド」で入力音量を確認
問題3:録画した動画がカクカクする
CPUやGPUへの負荷が高すぎる可能性があります。
- 不要なアプリケーションを終了する
- 録画解像度を下げる(4K → 1080p → 720p)
- フレームレートを下げる(60fps → 30fps)
- ハードウェアエンコードを有効にする(OBS Studioの場合)
問題4:録画ファイルが大きすぎる
録画時間が長い場合や、高品質な設定で録画している場合は、ファイルサイズが大きくなります。
- 録画前に解像度やビットレートを下げる
- 録画後にHandBrakeなどで圧縮する
- 不要な部分を編集でカットする
問題5:特定のアプリの画面が録画できない(真っ暗になる)
一部のアプリ(Netflix、Amazon Prime Videoなど)は、著作権保護のため画面録画がブロックされています。これは仕様であり、回避方法はありません。
知っておきたい画面録画のテクニック
より良い動画を作るために、知っておきたいテクニックを紹介します。
録画前の準備を整える
録画を始める前に、以下の準備をしておくとスムーズです。
- デスクトップを整理:不要なファイルやプライベートな情報を非表示に
- 通知をオフ:おやすみモード(集中モード)を有効化
- ブラウザのタブを整理:必要なタブだけを開いておく
- 壁紙を変更:無地や落ち着いた壁紙に変更
- 台本やシナリオを用意:話す内容をまとめておく
録画中のコツ
録画中に意識すると良いポイントです。
- マウスの動きはゆっくり:視聴者が追いやすいスピードで
- 操作の前に一呼吸おく:「今からここをクリックします」と言ってから操作
- ミスしても続ける:後から編集でカットできるので、最初からやり直さなくてOK
- 適度な間を取る:早口にならないよう注意
完璧を目指しすぎると録画が進みません。80%のクオリティを目指し、細かいミスは編集で修正するという心構えで臨みましょう。慣れてくると、自然と一発OKの録画ができるようになります。
ズーム機能を活用する
細かい操作を見せたい場合は、ズーム機能を活用しましょう。
- システム設定のアクセシビリティ:「ズーム」機能を有効にしてControl + スクロールでズーム
- OBS Studio:「変換」機能でソースを拡大
- 編集時:編集ソフトで特定部分を拡大表示
ショートカットキーを活用する
画面録画に便利なショートカットキーをまとめました。
| ショートカット | 機能 |
|---|---|
| Command + Shift + 5 | スクリーンショットツールバーを開く |
| Command + Control + Esc | 録画を停止 |
| Command + Shift + 3 | 画面全体のスクリーンショット |
| Command + Shift + 4 | 選択範囲のスクリーンショット |
まとめ:Macでの動画録画をマスターしよう
この記事では、Macで動画を録画する方法について、標準機能から高機能ソフトまで幅広く解説しました。
・簡単な録画はCommand + Shift + 5のスクリーンショットツールバーで
・音声付き録画はQuickTime Playerが便利
・ゲーム実況や配信にはOBS Studioがおすすめ
・Mac内部音声の録音にはBlackHoleなどの追加ソフトが必要
・目的に応じて解像度・フレームレート・ビットレートを調整
・録画した動画はiMovieやFinal Cut Proで編集できる
Macでの画面録画は、一度覚えてしまえば簡単です。まずは標準機能から始めて、必要に応じてより高機能なソフトを試してみましょう。
- Step1: Command + Shift + 5を押して、スクリーンショットツールバーを試す
- Step2: 短い動画を録画して、基本操作に慣れる
- Step3: 必要に応じてOBS Studioをインストールしてみる
- Step4: 録画した動画をiMovieで簡単に編集してみる
最初は短い動画から始めて、徐々に長い動画や高品質な録画に挑戦していきましょう。練習を重ねれば、プロ並みのクオリティの動画も作れるようになります。
最初から完璧な動画を作ろうとする必要はありません。まずは「録画してみる」ことから始めましょう。何度も録画と編集を繰り返すうちに、自然とスキルは上達していきます。
Macの画面録画機能は、仕事でもプライベートでも幅広く活用できます。操作手順の説明動画、オンライン会議の記録、ゲームのプレイ動画など、アイデア次第で可能性は無限大です。ぜひこの記事を参考に、Macでの動画録画をマスターしてください。困ったときは、この記事に戻って設定や操作手順を確認してみてくださいね。
